チンタオ・ドイツ租借時代の税関所長邸宅(中国青島の旅・45)

  ◆旧ドイツ税関所長・オルマー邸、阿里文邸〔Wohnhaus Ohlmar〕
   ◎設計:エルンスト・オルマー〔Ernest Ohlmer〕
    ◎竣工:1900年

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この邸宅は小魚山を貫く幹線道路〔魚山路〕沿い、位置的には小魚山の展望台の真下にあります。
もとはドイツ租借地時代に税関所長をつとめていたエルンスト・オルマー(1847~1927)が、自らの自邸として建てたものだそう。
主にドイツ租借地時代の青島で作られた建物というのは、ドイツのネオルネサンスや20世紀初頭のドイツ版アールヌーヴォーといえる〔ユーゲントシュティル〕風のものが多いなか、この邸宅はイタリア・ルネサンス風のスタイルで、青島の建築の中でも異色なものといえるでしょう。
今の季節だと、まだ木々の葉が生い茂り分かりづらいかも知れませんが、この写真を撮影したときは4月上旬で、第一海浜浴場からも肉眼で確認できました。外壁が修復され、一瞬『最近に建てられた邸宅かな?』とも思いましたが、近くに行ってみるとご覧のような素敵な洋館だったわけです。

またこの邸宅のかっての主・オルマーさん、青島に滞在している間に中国の陶磁器の収集にはまっていたそう。
そのコレクションは現在、故郷・ドイツのヒルデスハイムにあるレーマー博物館に所蔵されているとの事です。

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                         邸宅の塀も素敵ですね・・・・。

※参考文献『全調査東アジアの都市と建築』大成建設刊、1996年
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by yotaro-hako-emura | 2007-10-06 18:07 | 中華人民共和国・青島