チンタオ・ドイツ租借地時代の総督副官邸(中国青島の旅・46)

  ◆ドイツ総督副官邸、現・康有為故居 〔Dienstwohnug des Gouverneurs〕
    ◎設計:ドイツ人建築家?
    ◎竣工:1900年・・・・現在の建物はレプリカ復元
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青島・小魚山には数多くの歴史的建造物が現存していますが、おそらくこの邸宅が唯一公開されているものと思います。
現在は中国の康有為(1858~1927)の記念館として公開されていますが、20世紀初頭のドイツ租借時代は総督副官邸として使われていました。ベランダに覆いかぶさるように付けられた曲線気味の屋根、ベランダ中央の玄関など、とてもユニークです。
現在ご覧いただいている建物は数年前、竣工当時の姿を忠実に再現したレプリカですが、好感の持てる出来栄えだと思いました。
あと、私が滞在していたホテルから近いこともあり、青島の建築に関する絵葉書や書籍等をここで沢山買いましたが、そのお礼でお茶をご馳走になってしまいました。相変わらずの片言&筆談でありましたが、こういう交流が旅の楽しみなんですよね・・・・。近くの幼稚園から子供たちの歌声が聞こえたり、穏やかな昼下がりのチンタオ・小魚山でありました。

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by yotaro-hako-emura | 2007-10-06 21:49 | 中華人民共和国・青島

チンタオ・ドイツ租借時代の税関所長邸宅(中国青島の旅・45)

  ◆旧ドイツ税関所長・オルマー邸、阿里文邸〔Wohnhaus Ohlmar〕
   ◎設計:エルンスト・オルマー〔Ernest Ohlmer〕
    ◎竣工:1900年

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この邸宅は小魚山を貫く幹線道路〔魚山路〕沿い、位置的には小魚山の展望台の真下にあります。
もとはドイツ租借地時代に税関所長をつとめていたエルンスト・オルマー(1847~1927)が、自らの自邸として建てたものだそう。
主にドイツ租借地時代の青島で作られた建物というのは、ドイツのネオルネサンスや20世紀初頭のドイツ版アールヌーヴォーといえる〔ユーゲントシュティル〕風のものが多いなか、この邸宅はイタリア・ルネサンス風のスタイルで、青島の建築の中でも異色なものといえるでしょう。
今の季節だと、まだ木々の葉が生い茂り分かりづらいかも知れませんが、この写真を撮影したときは4月上旬で、第一海浜浴場からも肉眼で確認できました。外壁が修復され、一瞬『最近に建てられた邸宅かな?』とも思いましたが、近くに行ってみるとご覧のような素敵な洋館だったわけです。

またこの邸宅のかっての主・オルマーさん、青島に滞在している間に中国の陶磁器の収集にはまっていたそう。
そのコレクションは現在、故郷・ドイツのヒルデスハイムにあるレーマー博物館に所蔵されているとの事です。

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                         邸宅の塀も素敵ですね・・・・。

※参考文献『全調査東アジアの都市と建築』大成建設刊、1996年
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by yotaro-hako-emura | 2007-10-06 18:07 | 中華人民共和国・青島

青島迎賓館・旧総督官邸(中国青島の旅・22、その壱)

    ◆総督官邸(現・青島迎賓館)
      ◎設計:シュトラッサー〔Strasser〕、マールケ〔Mahike〕、ラツァロヴィッツ〔L Lazarowicz〕
      ◎竣工:1907年
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 1907年に竣工したというドイツ総督府の官邸。
 私の泊まったホテルの展望レストランからもよく見えましたが、実際に行ってみると写真や遠目で見るよりもはるかに大きく、そして貫禄のある建物でした。
ドイツ租借地時代の総督官邸として使われていた建物は、山の中腹に位置し、周辺に広大な庭があり、門から入って建物まで辿りつくまで相当な時間がかかるという、凄い屋敷です。
そして建物のデザインもこれまた凄い。石張りに様々な装飾、そして中華風ともとれるエッセンスまでが加わって、独特な雰囲気を醸し出していました。
 壁の波模様のデザインは〔青島の旅・1〕で紹介した基督教堂と似ているのですが、そちらの軽やかなデザインとは違い本当に重厚です。

 少し余談になりますが、大正8年に当時帝国大学(東京大学)の建築学科の学生だった、堀口捨巳、山田守、滝沢真弓がここ青島へ訪れ、青島の建築探訪をおこなっています。
 特に滝沢にとって、この青島のドイツ建築との出会いは衝撃的だったようで、卒業設計には青島の総督府官邸などをモチーフとした『山岳倶楽部』なる図案を発表するほどでした。
 そして彼らは大正9年に『分離派建築会』に結成。大正期から昭和初期の日本建築界に新風を吹き込むのです。
 これ以前にドイツのモダンスタイル(ユーゲントシュティル、もしくはジャーマン・セセッション)を作風に用いた建築家は、デ・ラランデ、ヤン・レツル、関根要太郎など多くいましたが、町ごとこのスタイルの建物で彩られていた、青島は若き建築家の卵にとって衝撃的な場所だったに違いありません。

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                                        どこを見ても、とにかくゴツイ・・・・。
 
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                              小魚山より青島迎賓館を望む。基督教堂、天主教会、総督府、そしてこの官邸は、旧市街を歩くと遠くからでも一発で分かる・・・・。
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by yotaro-hako-emura | 2007-08-25 11:52 | 中華人民共和国・青島

青島迎賓館・旧総督官邸(中国青島の旅・22、その弐)

    ◆青島迎賓館(旧ドイツ総督官邸)
      ◎設計:シュトラッサー、マールケ、ラツァロヴィッツ
      ◎竣工:1907年
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外観はゴツゴツした青島迎賓館でしたが、中は木材が多用された落ち着きのある空間でした。
また屋敷内にはこのような美しいステンドグラスも現存しています。
入館料5元があまりにも安すぎる素敵な屋敷です。

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                                    顔がどことなく東洋的ですね・・・・。
 
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                                  こちらはかって温室として使われていたそう。
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by yotaro-hako-emura | 2007-08-25 11:11 | 中華人民共和国・青島

ドイツ海軍提督・副官の邸宅(中国青島の旅・20)

    ◆ドイツ海軍提督副官の邸宅
      ◎設計:ドイツ人建築家?
      ◎竣工:1904年以前?
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前回〔青島の旅・19〕で紹介した旧アメリカ領事館の先は交差点になっており、基督教堂の真下にあたります。
その交差点に交わる紅蘇路を海側に下ると、『いかにも』といったドイツ様式の邸宅ありました。
こちらはドイツ海軍提督副官の邸宅だったそう。何だか威厳すら漂う風格ある建物でした。


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                                     赤煉瓦とハーフティンバーの組み合わせが見事です。

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                                     こちらはその隣にあった、ロシア人が設計したという邸宅。 
                                     道路工事をしていたので、全体景が撮れませんでした・・・・。
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by yotaro-hako-emura | 2007-08-24 22:07 | 中華人民共和国・青島

チンタオのドイツ風民家(中国青島の旅・18)

   ◆旧ケー二ヒ邸〔ドイツ軍医の将官の邸宅〕
     ◎設計:ドイツ人建築家?
     ◎竣工:1901年
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この邸宅が並ぶ通りはかって『ディーデリヒ路』と言われ、ドイツ租借地時代は〔中国青島の旅15~17〕で紹介したような高級官僚の家が並んでいたわけです。
それらの邸宅はどちらかというと20世紀初頭のモダニズム風の建築が多いのですが、この邸宅はドイツの古典的な民家風の作りになっています。
あと邸宅前の石積みの擁壁も立派です・・・・。

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                              こちらは2006年11月撮影
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by yotaro-hako-emura | 2007-08-23 22:04 | 中華人民共和国・青島

チンタオ・ドイツ風の洋館(中国青島の旅・15)

    ◆旧大隊官舎
      ◎設計:ドイツ総督府・建築局
      ◎竣工:1889年
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昨年4月、はじめて青島へ訪れる際、前もって何冊かのガイドブックを購入しました。
どれも扱いは、ほんの数ページという少ないものでしたが、その中の一冊に『青島の洋館巡り』みたいなコーナーがありまして、この邸宅が紹介されていました。
青島へ実際に行ってみると、この手の洋館がわんさかとあったので、すっかりこの邸宅の存在を忘れていましたが・・・・。
気のおもむくままに旧総督府前を右に曲がり、基督教会方面に向かうとこの洋館を発見したのです。
数軒の洋館が並んでいましたが、当時のドイツの建築様式が古典の建築スタイルからモダンな建築スタイルへ変化していく見本市のように、様々な邸宅がありました。
ここはお勧めです!。

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                                  この邸宅の裏には素敵な塔も付いています・・・・。
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by yotaro-hako-emura | 2007-08-21 21:55 | 中華人民共和国・青島